時を超えて、示し合わせたように導かれるアクセサリーのカタチ
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19歳になる双子の娘さんに向けて、はじめてのアクセサリーを誕生日に贈りたいというご依頼がありました。
制作の経緯
「19歳といえば、20歳への準備の歳。お洒落もしたいだろうし、離れている娘へのお守りにもなるアクセサリーを贈りたい」という優しい母の気持ちから、Canapeにご依頼くださいました。
実は今回もアクセサリーを制作するにあたり、使ってほしいという材料がありました。それがこちらのパール4粒と珊瑚のネックレス。
こちらのパールは、ご依頼主様がお母様から譲り受けたパールのネックレスの一部。長さを調整する際に外して大切に保管しておいたそうです。そして、珊瑚のネックレスは、ご依頼主様のお祖母様から譲り受けた形見のものとのことでした。
なんと、今回のご依頼にあたって、ご依頼主様の大好きだったお祖父様が夢枕に立ち、これらの大切なものを活かすように……と啓示があったそうなのです。なんというミラクル。
こういった経緯があり、大切なパールと珊瑚のネックレスを材料として活かし、双子のお嬢さまへ向けて、ふたつのイヤリングに仕立て直すこととなりました。
デザインについて
今回は、桃の実やぶどう、さくらんぼ……と、お嬢さまたちの故郷である山梨の果物をイメージしてデザインいたしました。
果物は「実り」の象徴です。
お母様やお祖母様、そして御曾祖母様の愛を受け、19歳になる娘さんたちに贈られる、はじめてのイヤリングに相応しい、豊かな未来を予感させるアクセサリーとなるよう願いを込めてお作りいたしました。
珊瑚のネックレスは、材料としては量が多いので、母娘3人で使えるブレスレットとして仕立てました。依頼主であるお母様のブレスレットには、双子のお嬢さまを想うチャームをお付けしています。
Canapeからのひと言
まるで「それ」になるように。そう示し合わせて材料が手に入ることがあります。今回は、ご依頼主様のお祖母様、お母様、そしてお嬢さまたちを結ぶように、時代と想いを経て、集まったジュエリーでした。
形見のアクセサリーに鋏を入れるときには、本当にその責任を感じます。
けれど、鋏を入れ、生まれ変わるために、連から一粒ずつに……と姿を変えた石たちは、自然となるべき姿に、わたしを導いてくれる感じがいたします。
ご依頼いただき、ありがとうございました。
※ 後日、お嬢さまからお手紙をいただきました……! 本当にありがとうございます。
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Canapeでは、今回のように大切なアクセサリーのリメイクも承らせていただくこともございます。お役に立てることがございましたら、ぜひ一度、ご相談ください。
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