伝統の手仕事を未来へつなぐ/発酵食プロジェクトVol.01
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何かと山梨県北杜市とご縁のあるCanape。今回は、北杜市にお住まいの醸せ師、深澤恵理先生とご縁が繋がりまして、まずは北杜市にある「龍樹山 勝永寺」さんで「お味噌づくり体験」のお手伝いをさせていただく運びとなりました。
深澤恵理先生が大切にしているのは、先祖代々受け継がれてきた季節の手仕事。幼い頃から、先生のお祖母様のぬか漬けや手仕事で育ったとおっしゃいます。毎年、大きな釜で親戚分のお味噌を作ることが当たり前の光景だったとのこと。
現在は、そのお祖母様も88歳となり、以前のような手仕事ができなくなってしまったそうです。そこで、深澤恵理先生は大切なお祖母様の想いと手仕事を後世に伝えていきたいと発酵教室を開催されています。
四季を感じる手仕事
春は梅仕事にらっきょう、山椒。夏には紫蘇ジュースやぬか漬け、そして、秋はカリンのあめ、干し芋、干し柿……。冬はお味噌、沢庵、白菜漬けなど……という風に、手仕事を通じて四季を感じてこられたそうです。
そこには、その時にしか味わえないものを大切にしていく想いがあるように感じます。
科学技術の発展によって生活が便利になった一方で、何か失われたものもあるように思います。昔の知恵は、そういうものを思い出させてくれるのではないでしょうか。
丁寧な暮らしに貢献できるよう、お手伝いできればと思います。
(発酵食プロジェクトVol.02につづく)
プロジェクトメンバー
醸せ師 深澤恵理
醸せ師、栄養士、フードスペシャリスト資格取得。山梨県出身、北杜市在住。
発酵王子こと伏木暢顕氏に師事し、発酵についての理論を学ぶ。出張の発酵教室を主宰し、山梨県内を中心に祖母から学んだ発酵も組み合わせ、お味噌教室、糠床教室など昔ながらの発酵をお伝えしている。
Instagram https://www.instagram.com/shinoru_hakko